元夫の実母は、お料理上手で、折々に伝授されました。家庭内で上品にホーロー鍋で煮込みました。私が作ると、なかなか同じように上品にはなりませんが、ミシュコルツの兄ちゃん(?オジサン?)が屋外でツルの付いた鉄鍋を薪でガンガン焼いてワイルドな作り方をやって見せてくださったので、「それだ!元は遊牧民なんだし、そっちがオリジナルじゃない?」と思い、両者を折衷して作るようになりました。ミュンヘンの借家には、ミシュコルツの兄ちゃん(?オジサン?)が買ってきてくださったツル付きの鉄鍋があったのですが、それはもう人手に渡ってしまいました。DVオヤジからも逃げてきて、何もないとき、息子が「グヤーシュ、食べたい」と申しますので、よっしゃあ!と買ったのが、これ。つるが付いているので、ガスなどライフラインが止まったら吊るして炭火で煮炊きができます。そんなサバイバル・ライフ、したくないけど。備えあれば憂いなし。
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真面目な話、屋外は、放射性ダストも飛んでくるかも知れないので、屋内にて普通に都市ガス加熱で作ります。塩がどこで入るのか説明が欠落していたので書き直します。
豚肉、牛肉はカレー用のものを一口大に切って、お好みの塩を揉みこんで冷蔵庫に一晩くらい寝かせておきます。
ジャガイモは皮をむいて一口大に切って塩水にさらしておきます。
まず、玉ねぎを微塵切りにして鉄鍋にて、とろ火でラードで、飴色になるまで炒めます。
次に、あらかじめ(お好みの)塩を振って揉んでおいた豚肉か牛肉、または両方を入れて焦げ目がつくまで炒めます。
パプリカ・パウダーを入れ、それが焦げないタイミングで水を入れます。
あらかじめ皮をむき一口大に切って塩水にさらしておいたジャガイモを入れて煮ます。
お好みでミニトマトだの何個か入れたり、普通のトマトを一個入れたりしてもよし。入れて潰して皮は取り出します。
具が柔らかく煮あがったら、野菜のパプリカを入れます。
パプリカが煮えたら火を止めて、ニンニクひとかけらを絞り入れます。
仕上げに、♡好きなだけ♡パプリカ・パウダーを入れます。何という贅沢。
今日、晩飯用に作ったのでしたが、ニンジンが余っていたので、うっかり入れてしまい、ついでに、ぼ〜っとしていたのでジャガイモを入れ忘れて、息子から「何か変?ニンジンの味が勝ちすぎ」と言われたので、パプリカ・パウダーを足して、パプリカ風味がすべてを圧倒するようにしました。←力技。
そのあと、やはり、ジャガイモが入っていないのは変なので、ジャガイモを入れて煮直しました。これで、めでたし、めでたし。息子は心が広いから。星一徹だったら、ちゃぶ台をひっくり返していたかも知れない?
この南部鉄器は煮こむときに蓋をして煮ることができ、蓋にアクがつくのでそれを洗い流してまた蓋をして煮込めばよく、便利です。二人分に丁度いいと思いますが、大食らいな人には一人前ですね。
それにしても、本屋さんで鍋を買うことになるとは、以前は、思いにもよらないことでした。
皆さまも、お大事に。